HISTORY庭のホテルのあゆみ
庭のホテルの位置する神田三崎町は、神保町の古書店街にもほど近く、大学や出版社などの多い文化の薫り高い土地柄です。
江戸時代には幕府の講武所や武家屋敷が立ち並ぶ城下町として栄え、明治時代には「三崎三座」を中心に商業と娯楽の街として賑わいました。
CHAPTER01はじまりは旅館から
庭のホテルのルーツは、旧神田区三崎町で1935年に創業した日本旅館「森田館」にあります。
古書店街として知られる神保町や出版関係の会社が近くにあったことから、地方から古い文献を求め訪れる大学教授や出張者の定宿、地方からの修学旅行の宿泊所としても多く利用され、1964年の東京オリンピックの際には外国選手団の家族の宿にもなりました。
CHAPTER02時代とともにしなやかに
駅前旅館として栄えた「森田館」でしたが、1973年高度成長期のニーズを受け、旅館からビジネスホテル「東京グリーンホテル」へと生まれ変わります。当時、ビジネスホテルという業態のホテルはまだ数少なく、業界の先駆けとして話題となりました。
9階建てのホテルは、多様化する顧客のニーズにこたえるべく『安らぎのシティホテル』をキャッチフレーズに、客室のほか、割烹レストランや宴会場・会議室、最上階には軽食や飲み物を提供するスカイラウンジやサウナ・大浴場まで備え、地下には駐車場を設けました。
CHAPTER03どこにもないホテルを
目指して
2009年、従来のシティホテルでもなくビジネスホテルでもない、新たなスタイルのホテルを目指して「庭のホテル」が誕生しました。
歴史や文化を感じる名所が多い水道橋という地域に根付いた、"上質な日常"を提供するどこにもないホテル。贅沢さよりも上質さにこだわった空間と、旅館時代から受け継ぐぬくもりのあるパーソナルなサービスなど、庭のホテル 東京を通して、ひとりでも多くのお客様に日本のホテルならではの良さを再発見していただけましたら幸いです。
「月刊ホテル旅館」
連載記事のご紹介
庭のホテルの歴史を旅行作家の山口由美氏が綴った「月刊ホテル旅館」の連載記事です。単なる宿泊施設の歴史を超え、時代のニーズに応えるためにホテルがどのようにして革新を遂げてきたのかを深く追求した内容で、ホテルの進化と変革の物語が描かれています。